(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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96時間(原題:TAKEN)みたぞ。
久しぶりにフランス映画など見てしまった。リュック・ベッソンは結構好きで、結構見ている。明快なアクション映画が多いとはいえ、裏側にいろいろと仕掛けがしてあるところが良い。今回の映画は、娘を誘拐されたアメリカ人の元工作員がパリに乗り込んで誘拐犯の組織を追い詰めるという筋だ。ちょっと人によっては受け付けないような殺戮シーンがてんこ盛りな所がフランスっぽい。アメリカの映画だと、相手をコロス映像ではとにかく主人公がかっこいいように演出するのにたいして、フランス映画ではとにかく淡々と相手をコロス(レオンとかもそうだし、なんとかリバーもそうだった。そういえば日本の映画ではやられた方がとにかく悔しそうにふるまうという傾向もある。日本の場合、主客転倒によって主人公の優位性を引き出しているのかな) 終わり方も淡々としていて、まぁ、ハッピーエンドっぽいんだけど、あまり派手な演出はなくて、淡々と日常に戻ってゆくような感じ。とにかく最初から最後まで淡々と進んで行って、殺し屋の生活感のようなものをうまく表現してあったと思う。あと気になった点が、移民排斥意識の高まっているフランス人の瑠咽をさげつつ、移民社会からの反発を避けるために主人公をアメリカ人にしているところだ。非常にえげつないが、ハリウッドも同じかそれ以上にフランス人を虚仮にした映画を作っているからおあいこと言ったところか。
国立近代美術館で開催されているゴーギャン展に行ってきた。午前中に行ったのに結構混んでいて閉口した。内容としては、ゴーギャンの有名な作品を幾つかと、版画と浮世絵に影響を受けた流れを説明するためのいくつかの絵がまとめて展示してある感じ。
メインの絵について色々と解説してあったけど、個人的には違和感のある内容だった。というのも、キリスト教的テーマであるということを盛んに言い立てていたのだが、そういういわゆる典型的ヨーロッパ性というものから逃れたくてわざわざ絶海の孤島にまで行って絵を描いていたのではないのか。キリスト教的発想が根本にあるとしても、そのこと自体を表現するために描いたというより、画一的な発想を覆すための表現だったのだと思う。
まぁ、素人がいくら吠えても無駄だけどね。個人的にはあまり面白くなかったなぁ。
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