(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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まずタイトルがいい「猫のつもりが虎」。これは有名な落語の「ねずみ」の落ちの部分から取ったタイトルだ。この「ねずみ」の落ちは虎のつもりが猫というオチが付いているのだが、それの逆というところがまた渋い。
私の敬愛する夏目漱石も落語が好きで、重いテーマを軽妙な語り口で描き上げるところが実にすばらしいと思っていたのだが、やはり昔の文化人は文語のみならず口語も大切にしていたのだなと思ったりもする。
内容は、まぁ当たり障りもないことがつらつらと書いてあり(エッセイだから当たり前か)、特筆するほど目を引くような内容ではない。やたらと外国の事物を持ち上げて(シベリアのアイスとか、ポルトガルの米とか)書いてあるところが、バブルっぽさを強調しているような気がする。が、旧かなづかいで書いてあるのが気になる。このエッセイは九十年代初頭に書かれており、明らかに旧かなづかいがそぐわないはずなのだが,,, 趣味なのか、なんなのかわからない。
旧かなづかいは面白いと個人的に思う。なぜ喋る音と、書く音をバラバラにする必要があるのか、まったくわからない。それとも昔はかうしやべつていたとでもいふのかい。不自然ぢやないか、君。
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