(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
カレンダー
カテゴリー
プロフィール
HN:
lenguasydialectos
性別:
男性
ブログ内検索
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
横浜線の桜木町駅からランドマークとクイーンズスクウェアを通り抜けた先にある横浜美術館を横目で見ながらさらに先へと進むと海の際のところにパシフィコ横浜なる展示会場がある。横浜市民なら大体一度は行ったことがあるだろうが、みんななんでこんなところにあるんだと思っているに違いない。途中のクイーンズスクウェアと言い、すぐれてバブル的な建物および立地である。が、横浜市民としてはぜひとも利用していただきたい、と他県の皆さんにお願いする次第である。
前置きが長くなったが、昔から非常に興味があるエジプト関係の展覧会ということで、これは行かねばと思っていたので、ちょうど天気もあまり良くなかったし、行ってみた。入場料は大人が2300円というたわけた金額(大体どんな展覧会に行っても1500~1800円くらいだ)で、たぶん今やっている横浜開港150周年記念祭に合わせたイベント値段ということと、遺物を引き上げた時にかかった費用をエジプト政府がなんとかして回収しようとしているからに違いない。学術に貢献する為なら仕方ない。
入口を入るといきなり大きな柱の破片があり、そこに大きくカルトゥーシュが二つ書いてある。要するに王様の名前が二つ書いてあるわけで、夫婦か、親子か、といったところだろう。結局私のエジプトに対する興味の80パーセントはこのヒエログリフにあるといってもいい。昔から古文書の解読にロマンを感じて仕方がない。なんとか読めるようになりたいと思い本を買って勉強したりしているが、ヒエログリフ自体の資料が日本国内にはあまりない上に、古代コプト語の知識が必要ということなので、あまりに趣味に走りすぎるのもどうかと思い、とん挫している。(その代わり日本の筆字の勉強をしているが)
海に沈んだカノープス、アレクサンドリア、ヘラクレイオンという三つの都市から引き揚げた神像、日用品、装飾品などが主で、特にわかりやすいようにスフィンクスの像がたくさん置いてあった。展示の内容を解説した文章とビデオが各セクションごとにおいてあり、わかりやすいようになっている。どうもこの展示の仕方は今の考古学展示の流行りのようだ。(この間、シカン文明展の時もそうだった。去年のコロンビアの黄金博物館の展示はそんなことはなかったのに)
ざっと見てまわって一時間半くらいだろうか、じっくり見たければ2時間はかかる。しかし結構な人出だったのでじっくり見るどころではないのが残念だった。あと、意外とヒエログリフが書いてあるものは少なかった。まぁ貴族階級以外は読めなかったということと、パピルスや染料の類は水に弱いので溶けてなくなってしまったのだろう。その点は残念だが、発掘(掘ってないか?)された経緯を考えれば仕方がない。
古代エジプト末期の王朝の物が多く、中にはギリシャ文字が書かれているようなものもあり、文化交流が盛んであったことをうかがわせるものなどもあり、非常に興味深い。
PR
この記事にコメントする