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(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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前回の続き。日本の音楽->メタル、というよくあるパターンを踏襲してきたわけだが、なかなか面白い音楽にも巡り合わず、なんとなく面白くないなと思っている頃があった。どのくらいか忘れてしまったが、たぶん半年くらいCDを全然買わない時期があって、その当時は音楽が自分の生活の大きな部分を占めていたから、何かこう窒息するような、そんな感覚があったことを記憶している。
 
そんなときにたまたま雑誌で目にしたバンドがThe hellacoptersというスウェーデン出身のパンク(ロック)バンドで、演奏がうまい上に曲も良かった。最初はパンクなんてどうでもいいと思っていたのだが、聞いてみたらすごく良かったし、当時の鬱屈した感情にもぴったりくるものがあった、のだと思う。そこから派生してbackyard babies もいいと思う時期があった。一般的にはbackyard babiesの方が人気があるようだ。一度フジロックにも来ていたと記憶している。が、個人的にはhellacoptersの方がいいと思うし、今だに聞くのはhellacoptersの方だ。この二つのバンドは兄弟のようなバンドで、両方に在籍していたメンバーもいるなど、似たような楽曲を最初は作っていたのだが、両方に在籍していたメンバー(ドレゲンっていう奴)が、backyard babiesのほうに専念するようになってから、hellacoptersのほうはルーツロックというか、ブルーズっぽい要素を前面に出すようになって、そこにはまった。また、このバンドは、古いロックのリバイバルをやっているバンドとしてイギリスあたりでは結構有名になり、コアな人気を博していたのだが、2008年に解散してしまった。2002年のアルバム「By the grace of god」なんかは日本でも結構な売れ行きだったはず。ただ、日本版が海外版よりかなりおくれて出たため、熱心なファンはみんな海外版を通販で買って(かくいうこの私も)しまって、国内版はかなり売れ残っていた記憶がある。たぶん今でもHMVあたりでは結構残っているはず。
 
やっぱり年をとってくるとどうしても勢いだけの演奏とか、そういうものはどうでもよくなる。作り手の精神世界が伝わってくるようなもの(それがクラシックだろうがパンクだろうが)、そういうものがほしくなるんだな、と振り返ってみて思う。ブルーズロックではまったのはThunderで、UKのおっさん4人組がやっているバンド。これは日本でも結構人気があり、ライブはいつも完売するくらいの人気がある。
 
こうして考えてみると、
 
ポップ(万人向け)
メタル(青少年向け)
パンク(少年~青年向け?)
ルーツロック(大人っぽい感じ)
ブルーズ(おっさん向け)
 
という感じで、自分の年齢がそのまま反映されて趣味嗜好になっている気がする。それは実際に作り手の側に回っている方もそうで、若い頃パンクをやってたりした連中が、普通のロックやポップ調の曲を演奏したりするようになる。それが年輪っていうモノなんだろう。誰しも年をとり、心も考え(心は魂と言い換えてもいい。これは考えとは別のものだ。悪辣な行為に及ぶ善人や善行に励む人非人はいくらでもいる)も変わってゆく。それは悪いことじゃない。むしろ良いことだ。どれだけ表層部分で同じようにふるまっていたとしても、経験の蓄積は確実に考え方を変化させる。それは否定できるものじゃないし、するべきでもない。ただ、形を変えるということがすなわち続けてきたことを止めることや捨てることに直結するわけではなく、より良い方向で自分の力や知識を利用できるように段々となってゆく。
それを成長と呼ぶのだ。
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