忍者ブログ
(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
カレンダー
11 2025/12 01
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
プロフィール
HN:
lenguasydialectos
性別:
男性
ブログ内検索
[430] [429] [428] [427] [426] [425] [424] [423] [422] [421] [420]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

前回の音楽の話はほとんど懐古趣味のような内容になってしまって、読んだ人はなんだこりゃと思ったかもしれないけれど、別に懐古趣味は特別強い方じゃない。
ただ、高校生になったころからいわゆる洋楽を専門に聴くようになったので、現在の日本のバンドや音楽についてほとんど知識がない、というだけのことだ。
 
ずいぶん前に一度書いたのだが、洋楽にはまるきっかけになったのがミスターチルドレンだ。逆説的だが、日本のバンドを聞いて、洋楽にはまった。何故か。ライブの歌があまりにも下手すぎたから。今はどうか知らないが、当時大流行りしていた曲をテレビでライブ放送したのを聞いた時、あまりの歌唱力の低さに驚きあきれ、聞く気をなくしてしまった。だまされた、と思ったし、所詮流行りものは流行りものでしかない、とも思った。
そんなときにラジオで流れてきたのが、Angraというバンドの曲で、タイトルはcarry on。異常なほどのハイトーンの声に、異常な上手さのギター、音楽を斜めに見ていた当時でも一撃でノックアウトされる程の衝撃だった。(ただ今聞くと凄くポル語なまりの英語だし、一般向けではないけどね)。練り上げられたコンセプト、巧みな編曲、奇抜な音の組合せ(クラシック音楽とメタルの融合)、どれをとっても日本のバンドにはないもの、だったと思うし、いまだにそれほどの斬新さを日本のバンドから感じたことがない。(たぶんそういうバンドは国内商業ベースにあまり乗らず、インディーズで活動しているようなのが多いんだろう。”人間椅子”は結構いい線いってると思うが)
 
そこから始まっていろいろなバンドを聞いた。誰でも知っているようなdeep purpleとかred zeppelinとかそういうのも聞いたし、Slayer, Judas Priest, Metallica等のスラッシュメタルもかなり聞いた。個人的に一番すごいと思うのはスラッシュメタルの開祖slayerで、デビュー当時の音源はいまだに色あせることなく、革命的な衝撃力をもっている。また、この人たちは、黒魔術であるとかそういったキリスト教世界のタブーである事柄を歌詞に取り込み、世の中に挑戦した(そしていまでもしている)という点でも、ロックの原点を失わずに活動している数少ないバンドの一つと言えるだろう。
Metallicaについて語ることはない(語りつくされているから)、とは思うが、一つだけ思うのは、彼らが徹底した反権力主義者(だった、少なくとも当時は)だということ。初期のアルバムの歌詞を見ればわかるが、管理主義、監視社会への反発、過酷な生活環境への絶望を歌った曲が多い。貧富の格差の激しいアメリカで、労働者階級の歌として人気があるのだと思う。
 
ただ、結局メタルというのは70年代から80年代にかけてのある種のムーブメントのようなものなので、90年代にはすでに人真似のようなものばかり出てきていた。そのことに気づいて段々と興味を失ってゆき、段々とブルーズとかパンクの方へ足を踏み出してゆくことになるのだけど。現在ではメタルというとイロモノのような扱いだが、当時は革新的なものだったわけで、芸術の一形式である音楽というくくりで考えた場合、常識をひっくり返すような活動は称賛に値するし、いまだに残って活動している人たちや、20-30年たっても衝撃力を失わない楽曲などは、ジャンルの枠を超えて、良いものと考えていいのではないか、と個人的には思う。
 
次回、ロックへ回帰編に続く、かもしれない、気分次第で。
PS:デトロイトメタルシティ(マンガね)に出てくるのはメタルとは呼べん
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]