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(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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 色々あるのだけれど、いちばんはまったのが、ustとかニコ生とかですね。
素人の生放送で、自分とは生まれも育ちも住んでいるところも何もかも違う人間と、チャットを通じて話ができるという画期的なシステム。

有名どころでは堀衛門とかカツマとかその辺がネオリベ布教のために使っていたりもするけれど、むしろ社会的な側面として面白いのは素人の放送です。

上に挙げた2者が、それぞれの信徒を集めるために民衆とじかに接するために使っているのと同じ理由で、生放送のネットワークを通じて夜な夜な趣味のつながりが広がっています。

IT関係やオタク関係など、あまり近しい人に理解してもらえない趣味を持っている人などが、ネット上のコミュニティに集まり、10人~1000人程度の小集団を形成しています。
また、それぞれのコミュニティは完全に独立しているわけではなく、似たような目的を持つコミュニティであればメンバーは重複しています。ようするに、ネット上でのサークル活動のようなものです。

どのような集団にもありがちなことですが、
ネット上の集団とは言え、メンバーの均質化というのが見受けられます。
性別、年齢層、社会・政治的信条など、趣味の範囲での付き合いとはいえ、
全く考え方が合わない人間とはchat越しでも話しづらいようです。

興味深いことに、ほとんどの場合は日本の「普通の」社会からは、
抹殺された人間がメインで活動しているようです。
夢破れた元歌手や元俳優、ゲーム廃人、等などが、
個人レベルでそのある程度磨かれた能力を活かして活動している様からは、
人間のしたたかさを感じます。
また、現代社会の意外な懐の深さも感じます。

とかくネット越しの活動と言うと、不健全なものに思われがちですが、
盛んなコミュニティなどでは、メンバーの取り組みは真摯かつ真剣です。
では、一旦「普通の」社会の枠から外れた人間が大手を振って活動できる場所が、
こういうバーチャルな世界にしかないのはちょっと残念ですが、
生体廃棄物(まけいぬ)を大量に生産する選択をした日本社会では、
こういった場は間違いなく必要であるのでしょう。
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