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(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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久しぶりに夏目さんでも読んでみようかと思い。
渋谷のブックファーストで「漱石文明論集」を購入した。

電車の中で読むのにちょうど良い面白さだった。

ちょうど明治のいわゆる文明開化の時期と、
現在のような海外資本による日本の産業構造の改造期と、
状況が重なっているように思えてならなかったため、
こういう本を読んでみようかと思ったのだ。

実際、むやみに海外のものを礼賛することはよろしくない、
ということは夏目漱石や岡倉天心も作中で言っている。

つまりこういったことは百年前から言われているのだが、
当時の日本の精神面と現代の日本の精神面も、
ほとんど変化が見られず(女性の解放が進んだとかそういうことはあるかも知れないが)
いたずらに知識の輸入に凝り固まっていて、全然進歩がみられないことに愕然とした。

日本の現代社会というのは、しばしばひどく保守的で、
変化を受け入れない特徴があると思っている。
特に企業社会は昔の武家社会をそのまま移行しただけ、
という感が強く、いつ封建主義社会へ逆戻りしても可笑しくない。
むしろ今戻りつつある、という考えが頭から離れないのだ。

上っ面にキリスト教的合理主義をかぶせた、
絶対排他的封建主義というのが、現代日本にピッタリくる言葉だ。
ただひたすらに海外向けにへらへらし続けて、
内部の構造だけは死守するぞという態度のみが現代に残っている。

そんなことをするならばむしろ日本的であるとはどういうことかを定義したり、
それを海外向けに主張したりすることができる方が、
(別に積極的に発信などしなくてもよい。一部の人が理解できればよい)
よほど人を説得できるし、説得できなくてもゴネ得できるのに、
と思えてならない。(中国とかインドとかがよい例)

要するに国内向けの駆け引き(の為の考え方)をする為に海外を見習うだけでなく、
海外向けの駆け引きをするために、もう少し国内のことを見直すべきじゃないか、
特に考え方を見直すべきじゃないかということを、
この数年ずっと考えているのだが、
なかなか世の中はそういう流れになっていかないな。

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