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(過ぎたことは忘れちまえ)つらつら書くなり
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Twitterをフォローしてくれてる人は知ってると思いますが、
先日若干いらっとすることがありました。

私は正直言ってお金がなく、そういうことを平気で口に出す人間です。
貧乏ぶって同情を引きたがってるカスだと思う人も多いでしょう。
まぁそれは仕方のないことなので別にそれは良いのです。

しかし、それを直接私に言うならともかく。
陰に陽に他人の発言の形を借りて、
何か事あるごとにチクチク突っついてくるのは、
ただ卑怯なだけだと思うわけです。

自分は公明正大な人間であるとか自負しているのがありありの、
大上段に構えたツイートを連投している割にはやることがセコい。
そういう人がいたので、ついつい熱くなっていろいろ書いてしまいました。

ただ思ったよりも影響が大きかったようで、
数日間TLが静かになってしまいました。
本来平穏な情報交換の場であるはずのtwitterなので、
あまりけんか腰の事は書くべきではありませんでした。
この場を借りてお詫びいたします。

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仕事先のPCで、一台だけgmailもhotmailも使えないPCがあって、
ルーターを2台経由しているからかと思っていた。
今日たまたまPCの置き場所を変える事になって、
ルーターが一台で済む場所に設置した。
しかしその場所でもメールサイトにつながらないので、
これはおかしいと思い、MSのサポートや、
 http://support.microsoft.com/kb/813444/ja
職場のITサポートセンターと相談して色々と試してみたがつながらない。

dllの再インストールや、SSLキャッシュのクリア、
PC時間の再設定など、考えられるもの全てを試してみたが、
まだつながらない。

もう再インストールするしか無いのかと思い込んでいたが、
ちょっとひらめいてLANのプロクシ設定を見てみたら、
セキュリティ付き接続の所だけ全く何も設定されていなくて、
通常のHTTP接続とおなじ設定を書き込んでみたら、
見事に接続に成功、問題解決と相成りました。

まさかSSL接続に別設定が必要とは思わなくて、
全くの灯台下暗しでしたよ、、、

 色々あるのだけれど、いちばんはまったのが、ustとかニコ生とかですね。
素人の生放送で、自分とは生まれも育ちも住んでいるところも何もかも違う人間と、チャットを通じて話ができるという画期的なシステム。

有名どころでは堀衛門とかカツマとかその辺がネオリベ布教のために使っていたりもするけれど、むしろ社会的な側面として面白いのは素人の放送です。

上に挙げた2者が、それぞれの信徒を集めるために民衆とじかに接するために使っているのと同じ理由で、生放送のネットワークを通じて夜な夜な趣味のつながりが広がっています。

IT関係やオタク関係など、あまり近しい人に理解してもらえない趣味を持っている人などが、ネット上のコミュニティに集まり、10人~1000人程度の小集団を形成しています。
また、それぞれのコミュニティは完全に独立しているわけではなく、似たような目的を持つコミュニティであればメンバーは重複しています。ようするに、ネット上でのサークル活動のようなものです。

どのような集団にもありがちなことですが、
ネット上の集団とは言え、メンバーの均質化というのが見受けられます。
性別、年齢層、社会・政治的信条など、趣味の範囲での付き合いとはいえ、
全く考え方が合わない人間とはchat越しでも話しづらいようです。

興味深いことに、ほとんどの場合は日本の「普通の」社会からは、
抹殺された人間がメインで活動しているようです。
夢破れた元歌手や元俳優、ゲーム廃人、等などが、
個人レベルでそのある程度磨かれた能力を活かして活動している様からは、
人間のしたたかさを感じます。
また、現代社会の意外な懐の深さも感じます。

とかくネット越しの活動と言うと、不健全なものに思われがちですが、
盛んなコミュニティなどでは、メンバーの取り組みは真摯かつ真剣です。
では、一旦「普通の」社会の枠から外れた人間が大手を振って活動できる場所が、
こういうバーチャルな世界にしかないのはちょっと残念ですが、
生体廃棄物(まけいぬ)を大量に生産する選択をした日本社会では、
こういった場は間違いなく必要であるのでしょう。
 よく見たら前回の更新は地震の直前の日付だったのね。

地震の瞬間は翻訳の仕事が入っていて、小さなビデオブースの中にいました。
隣の英語翻訳の人と雑談してて、今日は天気がいいねーなんてことを言っていたら、
ゆっくり横揺れしだして、次第に大きくなってきて、ものが上から降ってきて、
机の下に隠れたけどベニヤ板にむき出しのボルトが打ってある仮組の机で、、、
本気で死ぬかと思いました。

結局当日は電車も復旧せず、会社に泊まり込みになりました。
暖房も電気も普通にある場所だったので割と恵まれていたかもしれません。
ネット環境も普通に使えましたしね。
電話はかからなかったけど、ネットのメディアは本当に役に立った。
twitterもustもニコ生も全部役に立ちました。
リアルタイム性の高いメディアは災害に強いですね。
ただ、どれもこれも電気が来なければ使えないものですが。

原発が爆発しなければ、復興に向けていろんな活動ができているだろうに、とも思います。結局地震と津波が頻発する日本では危険度が高すぎるエネルギー源なんだというのが個人的な結論ですね。あと、地震にかこつけて偏った言説をまき散らすヘイトスピーカーも山ほどあらわれました。どれだけ冷静を装っていても、災害を利用して人を洗脳しようとする人間は下種の極みだと認定させていただこう!

四月から新しい職場に行く予定が五月にずれ込んでしまって、
なんとなく手持無沙汰な感じがしてます。
この時間を利用していろいろ執筆活動をしなければいけないな。
 ここのところtwitterばかりでブログを書く意欲がなくなっていたけれど、
せっかく持っているメディアだから活用しないともったいないよなと思いはじめた。

最近読んだ本

浄土三部経 無量寿経
悟った人のうち解脱していないアーナンダに、仏界の真実を説いて聞かせるというような形式で、淡々と仏教的世界観をかたる本。浄土宗は日本の仏教の基本なので、一度目を通すとよいかも。

The winter of Frankie Machine
訳ありの過去をもつフランクは第一線から身を引いて悠々自適の生活を送っていたが、ある日突然命をねらわれ、昔の因縁を解き放つ為、家族の為に立ち上がる、というようなダークヒーロー物。二転三転するストーリーが見物。日本語訳も出ているのでそちらでも良いかも。

嘆異抄
仏教の教えが広まるなかで、邪道とも呼べるような教えがどんどん増えてきてることを嘆き、真の仏の教えとは、仏の慈悲に一切を任せることだ、と「他力本願」の思想をといた本。現代仏教には宗派毎の教えの違いはあっても根本的な概念である仏の慈悲という点では、ほとんど変わりがないということがこの本を読むとよくわかる。

インド哲学7つの難問
西洋哲学とも中国思想とも違うインド哲学の考え方を、基本的な7つの事柄を例にとって解説してくれる入門書。表現の仕方は違えども仏の慈悲というような、世界の全能性を信じてそこに身を委ねるというような仏教にも通じる考え方が既にこの中に見られる。

四畳半王国見聞録
四畳半神話体系のアニメが割と評判よかったせいか、出版社がごり押しで書かせたのではないかと邪推するくらい中身の薄い本。基本的には主人公の四畳半に対する執念と、持てない男の怨念を、今まで出てきた森見ワールドのキャラをそこはかとなく絡めながら延々と描いて行く話。

他にも色々読んだけど
とりあえずこんなところかな。
9月はサブカル系のものばかり見たり読んだりしていたので、
10月は学術系の物も入れてみました。
 
コンパイラインタプリタ開発 林 晴比古著
プログラミングをしていて面倒なのが、いちいちコンパイルして実行しなければならないこと。でも自分の作ったプログラムにインタプリタを組み込んで自作スクリプトを動かすことができれば、そんな悩みは解消される。自分が作るソフトも結構似たようなソフトが多いので(ネット系とエンタメ系)ベースを作っておいて、他のことはスクリプトにやらせようというのが長年の野望だった。以前BASICのようなスクリプトは作ったことがあるんだけど、ちゃんとしたC言語みたいなスクリプトを作りたい。そのためのスクリプトエンジン作成入門書はたぶんこれ一冊だけだと思う。他の本は全部コンパイラコンパイラの使い方解説書でしかないので、一からエンジン作成を理論とともに載せている本は非常に貴重だと思う。
 
思想地図Vol.5 東浩紀編
現代の文芸批評家や哲学者、芸術家などをあつめて持論を語らせた本。なかなかまともなものもあるけれども中には文章がくどくて読む気に慣れない人もいた。かなり好き嫌いが分かれる内容だと思う。編者が編者なので、サブカル論の類を語っている人たちはかなりまともな内容だったが、それ以外の現代社会批評の類はかなり我田引水気味だったので、参考になるかどうか迷う内容だと思う。
 
複数の日本語 工藤真由美、八亀博美共著
これは非常に面白い本だった。日本語の方言についてアスペクト体系の違いから、助詞の使い方まで比較して説明してある。特に標準語の2項対立型アスペクトと西日本の3項対立型アスペクトの解説は分かりやすく、関東地方で生まれ育った私としては目からうろこの内容だった。また、方言文法の標準語への適用によるコミュニケーション障害についてなども扱っており、方言と別言語という区別にはほとんど差異がないとはっきり分かるような、言語接触状況についての解説がてんこ盛りです。これで1500円は安い。
 
変わる方言動く標準語 井上史雄著
統計分析による方言分布図の分析を行っている本。新書なので細かい分析などは望むべくもないが、考え方や実験の経過をまとめてあるのでなかなか面白い。どこかで行った講演の内容をそのままテキストに起こして加筆修正を行ったということで、全編会話調でかいてある。なので、文章の量に対して内容はそれほどでもないが、実際に交通費をだして公演を聴きに行くよりは後でほんの形にまとめてもらった方がこちらとしては楽なので、これはこれでありだろう。
 
日本語学 特集テーマ別ファイル 文法2
学術雑誌「日本語学」の特集テーマ「日本語の文法」を一冊にまとめたもの。シリーズで出ているらしいが、この一冊は歴史的文法の変遷などを追ったもの。地方などでは古くから都で使われていた言葉がそのまま使われていたりするので、そういった事をより理論的に知りたいと思ったのだが、あまりそういう記述はなく、古典文法について若干主観的とも思われる主張がなされている文章も含まれていた。中には古典文法を時制とアスペクトの視点から解説したものもあり、参考になった。言語の変遷だけでなく学問の変遷も負うことができる貴重な一冊。
 
駅前旅館 井伏鱒二著
駅前旅館とは昭和初期などに主要な駅の前に必ずあった民宿のようなもののことです。主人公はそういう旅館の番頭をしているが、若いころから根っからの遊び人で、同じような性癖をもった仲間たちと酒や女にほんろうされるぐだぐだの日常を過ごしてゆく、という昔の携帯小説のような小説。昔のモラルや風俗などがわかって面白い。
 
家日和 奥田英朗著
この作者お得意の現代社会を皮肉ったコメディー小説。ネットオークションにはまる主婦や、離婚寸前で自分の好みの家具を買いまくる男の話とか、軽いノリで現代的テーマをかたっぱしから撫でてゆく感じがこの作者の真骨頂だと思う。撫でる感じがいいね。
 
 まぁ宮台のサブカル論が結構面白かったので、その流れで
東浩紀をフォローし始めたのですが、なかなかの壊れっぷりで、
かなりオタク度が高い私でも付いていけない点がかなりあります。

でもなかなかやってることや言ってることは面白いのでしばらくフォローしてみようかと思います。

十年くらい前から宮台真司がサブカル論から日本社会を語る活動というのをはじめて、
その当時はまだ高校生くらいだったし、あまり興味もなかったのだけれど、
今になってから彼の本を読んでみると結構的を得たことがたくさん書いてあるので、
思索の参考になります。(ちなみに今「なります」をうっかり変換したら「成増」になった)

特に最近の萌えキャラ全盛には常々疑問を抱いていたので、
結構参考になりました。
あとはその手のヲタ作品の分類とかもわりと納得いく感じでしたね。

セカイ系(エヴァンゲリオンとか)から空気系(けいおん!らき☆すた)・学園異能系(灼眼のシャナ)みたいなところは、たぶん最初期のセカイ系は読んだことがあったんだけど、それ以降の物は全然触れてなかったので、どんなものか理解するのが難しかったですが、今は動画投稿サイトっていう便利なものがあるのよね,,,

ふつうに面白いものも、見るに堪えないものもたくさんありましたが、
なんかこう,,,中二病とか、そういうものもまとめて理解した気がします,,,

大雑把に言うと、SF&ファンタジー系の作品というのは日本で出始めのころは、海外のファンタジーを踏襲したような異世界冒険がメインで、壮大な?世界観のもとにヒーローが活躍する設定が多かったのが、コンテンツとして消費されつくした&社会情勢が変わったので、「世界平和」とか「社会の危機」より(思うに、こういうコンテンツを作っていた世代は戦中戦後派が多い)、「日常の鬱屈」とか「日常の退屈さ」(高度成長期以降)に対抗するためのコンテンツが、必要とされるようになった。そんなわけで、ヲタ向け作品は舞台を「異世界」から「現実社会(日常)」へシフトしていったわけね。しかも、凡人の日常っていうのは限られた範囲で展開されるために、登場人物もどんどん減る。そして、登場人物が自由に行動できるようにするために様々な設定を駆使して、現実にはあるであろうさまざまな障害を作品から削除して行き、最終的に残るのは「理想的なキャラ像」だけっていう結果になった。

「ツンデレ」とか「妹キャラ」とか、そういう属性だけが残って、社会関係は完全無視。
なぜなら現実社会の人間関係などを私的領域で無関係化するために消費するコンテンツだから。そして「キャラ」をひたすら愛でる行為を通して、社会とは関係のないコミュニティを形成する。

けいおん!とか社会現象になるくらいの作品は上に描いたようなことだけじゃなくて、
現代日本人のほぼ9割以上が卒業していると思われる高校生活を、
つまらない要素を一切排除して、「あぁこんな生活がおくれたらいい(よかった)のに、、、」って思わせる、そういう仕組みが実に巧妙だとも思います。
この点では空気系(大体マンガ)も学園異能系(大体ラノベ)も同じかな。
空気系はキャラ萌え路線、学園異能系は中二病路線だと思うけど、
まぁそんなにたくさん見たわけじゃないからその辺はあいまいです。

社会現象っていうのは必ず理由とか機能があるんだよね。
このほかにも今興味がある分野が「ニコ生」とかの素人放送とそのコミュニティなんだけど、まだまだ見た量が少なくて分析できません。もう少しこの辺も考えてみたいと思っています。

九月は電車の中で続きものを読みふけっていたのであまり内容のあるものは読んでません。
エンタテインメントに走った9月でした。

屍鬼1~5
タイトルだけでもかなりネタばれになってしまうのはいかがなものかと思う作品。土葬の習慣が残る山村で、謎の病で死者が続発する。その原因を究明しようと、医師と寺の後継ぎがいろいろな分析を試みる。何の手がかりもつかめないまま犠牲者だけが増えてゆく中、村に風変りな一家が越してきて,,,
というような導入部だけよむとタルいので、最終部まで一気に読んだ方が絶対に面白い。正直言って一巻を買ったときはもう読むのをやめようかと思うくらいノロノロとした展開だったが、二巻以降は謎がだんだんと解き明かされてゆくプロセスが刺激的だ。合間に挿入される寺の後継ぎが書いている小説は、作中でも冗長な文章と書かれているだけあって装飾過多で読みにくく、真に遺憾ながらすべて読み飛ばした。そこさえ我慢できれば普通のホラー小説として面白い。ただし、メディアミックスで漫画やアニメになっていることからもわかるように、YA的・ライトノベル的要素も多いので、そういったものを全く受け付けない人は読まない方がいいでしょう。

武士道シックスティーン
宮本武蔵かぶれの剣道少女磯山香織は絶対の自信を持って市民剣道大会に出場するが、不思議な足さばきを見せる無名選手に完敗してしまう。その後入学した高校で二人は同じ部に所属することになり、お互いに反発しながら剣の道を突き進む,,,
女子高生二人が剣道に打ち込んで、それぞれの壁を打ち破ってゆく過程を描いた青春小説。昨今の風潮を取り入れて主人公級のキャラは全員女性。そういったライトノベル的要素が気にならなければ、自らの青春時代と重ね合わせながら読むことも十分に可能な作品だと思う。この自分の過去と重ね合わせながら楽しめるという要素は、ここ一二年の若向けメディアに共通しているもので、この小説は一見まっとうな小説に見えるが、かなりの部分でオタク産業が培ってきたキャラ手法を取り入れていると思う。

武士道セブンティーン
前作では戦友だった二人がライバル同士になるという展開。新キャラの黒岩玲奈と吉野先生がいい味出している。勝負に対する考え方の違いを通して、剣道とはそもそもなんぞや、武士道とはそもそもなんぞや、という問題に踏み込んでゆく。作中で明かされる武士道に対する考えはなかなか興味深い。上意下達・滅私奉公等のくだらない思想が展開されるのかと思いきや、意外とまともな結論が用意されていたところに好感が持てる。

武士道エイティーン
何というか、前作まででこの作品で言いたかったテーマは語りつくされてしまった感がある。登場人物の背景について語るという微妙な展開。他の2作品に比べるとパワーダウンしている。

日本的想像力の未来
オタク産業の潮流を通して、現代日本の社会現象を説明しようと試みる討論会を書籍化したもの。いわゆるサブカル論なのでなかなか肌に合わない人もいると思うが、そもそもなぜサブカルがこれほどはやるのかということについて考えるとき、こういった本があると便利。90年代以降の社会現象について明確に論じている宮台・東両氏の議論はなかなか興味深い。現実世界を虚構化するために二つの社会層が用いた手法がオタク化とナンパ化であるという指摘は正しいと思う。それ以外にも、村上隆のような賛否両論ある人が、持論をまとめて述べているので、本格的にサブカル論を読もうと思ってない人でも、この本を概論として読むのは悪くないです。
 

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